白内障とは?
目の中のレンズ(水晶体)が白く濁る病気です。
症状は?
目の中のレンズが濁ることで、視力が低下し次のような症状が出ます。
- かすむ
- 物が二重、三重に見える
- 明るい所に出るとまぶしい
- 車のライトがギラギラして見辛い
- どんなに眼鏡を調整しても良く見えない
※症状は濁りの程度により個人差があります。
※水晶体は加齢変化に伴い黄白色っぽく濁ることが多く、白内障が進むと黄白色のフィルターがかかったような見え方になってしまいます。
白内障の原因
主に老化です。加齢による白内障はゆっくりと時間をかけて少しずつ濁るため、なかなかレンズの曇りを自覚できません。
白内障の種類
皮質白内障 | 老人性白内障に非常によく見られます。水晶体の周りから濁ってきて、中心まで濁ってくるには時間がかかり、白内障に気づかないことも多々あります。視力は良いが、まぶしかったり、物が二重に見えたりします。 |
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核性白内障 | 中心から黄色味かかって、だんだん茶色く、べっ甲のように濁ってきます。近視が急速に進むことがあり、最近、見える距離がどんどん手元に近づいて、何回も眼鏡を作り直している方は一度診察をお勧めします。このタイプは手術が難しい場合があります。 |
後嚢下白内障 | 水晶体の後ろの部分を後嚢と呼び、後嚢が濁る白内障を後嚢下白内障といいます。視力が急激に低下することが特徴です。 |
成熟白内障 | 水晶体が完全に濁り、手指の数すらわからず、光しか感じない失明状態です。この状態まで放置しておくと、手術後の視力回復も望めないことがあります。 |
白内障の治療
初期では、カタリン、カリーユニといった白内障の進行をおくらせる目薬を点眼していただきます。しかし、白内障の濁りを取る治療ではありません。
最終的に白内障を治す治療は手術しかありません。主治医とよくご相談下さい。
白内障Q&A
- 手術を受ける時期は?
- 生活に不便を感じたら、主治医と相談して手術時期を決めましょう。
例)車の運転をする方は視力0.7以上が必要です - 手術は痛いですか?
- 点眼麻酔で行い、痛みはありません。現在はわずか2ミリ程度の小さい創口から濁った水晶体を吸引します。創口の縫合はしません。手術は10分間程度です。手術や麻酔の痛みはありませんが、強いて痛いといえば、清潔を保つために顏に貼ったテープを剥がす一瞬だけです。
- 白内障を放っておいたらどうなりますか?
- 見えなくなります。見えなくなったら手術、まだ平気、など自己判断せず眼科受診しましょう。
- 手術前の通院回数は?
- 当院では2~3回通院していただきます。
- 持病があります。手術は受けられますか?
- 当院では必ず、手術前にかかりつけ医にご相談させていただいております。全身状態が良い時ほど手術後の経過もよくなります。
- 手術当日について
- 手術は10分間程度です。院内で約2時間過ごしていただきます。付き添いの方がいると安心ですね。
- 手術後に気をつける事は?
- 安静清潔と通院をきちんと守ってください。感染予防を徹底しましょう。詳しくは・・白内障手術の「手術後の生活について」を参照してください。
- 手術後の通院は?
- 手術翌日 → 3日目 → 10日目・・・・・術後3ヶ月まで月1回必要です
- 手術後の職場復帰は?
- 軽い家事程度なら翌日からできます。労働環境により異なりますので、医師によく相談しましょう。
- 術後のメガネ作成はいつ頃?
- 職場復帰にメガネがすぐ必要な方や手術で屈折が大きく変化した方は手術直後からメガネが必要です。ただし屈折が安定するまで1ヶ月以上かかる場合もあります。
- 眼内レンズは交換できますか?
- 眼内レンズは一生ものといえるほどの耐久性があります。強い近視、強い遠視、進み過ぎた白内障のときに計算値に少々ずれが生じ、手術前の期待と大きく異なり、不満を訴えるケースもごくまれにあります。そのようなときは医師と相談した上で必要であれば、目標度数に近い眼内レンズに交換します。
- 以前白内障手術をしましたが、眼内レンズを挿入していません。
- 無水晶体眼の状態ですね。再手術で眼内レンズを挿入することができます。
※角膜内皮細胞が少ない患者さんは移植できない場合もあります。 - 適切な眼内レンズの選び方は?
- 患者さんご自身がもともとどういう屈折をもっていたかと、どのような生活スタイルを送っているかで大体決まります。メガネを掛けずに見たい所までの距離に合わせることができます。遠近両用の眼内レンズや乱視矯正可能な眼内レンズまで、レンズの種類も豊富です。
- 遠方から受診できますか?
- 当院に入院施設ありません。手術当日、宿泊施設をご利用になる患者さんも多くいらっしゃいます。
手術後の通院は、お住まいの地域の眼科をご紹介できます。ご相談下さい。