黄斑とは?
網膜の中心部の名称で、黄斑は視力を決める一番大切なところです。この黄斑部に様々な病気が生じると視力低下の原因となります。
通常の眼底検査の他、蛍光眼底造影検査などの検査方法がありますが、特にOCT(光干渉断層計)が有用です。
黄斑部の中心を中心窩といい、くぼんだ形が正常の形です。
黄斑浮腫
治療:ステロイド剤 テノン嚢下注射
ステロイドの局所注射があります。元来、ステロイドには局所の浮腫(むくみ)をとる働きがあることで知られています。そこで、比較的長い期間効果を持続するケナコルトというステロイド製剤を、結膜下(白目のところ)に注射します。
ときに、この薬の作用で眼圧が上がることがありますので、注射をしたら約一週間後に眼圧測定のために来院していただく必要があります。(眼圧が上昇した場合、点眼薬を使用します。)ケナコルト治療で効果がない場合には、硝子体手術が必要です。
治療後直ちに見えるようになるわけではなく、時間をかけてゆっくり回復を待つ必要があります。発症から治療までの時間が長いと、回復に限度があることもあります。また、上述の黄斑浮腫の原因となる病気の状態によっては、再発を繰り返すことがあります。