
結膜手術
結膜手術
結膜手術は目の結膜に関連するさまざまな疾患を治療するために行われる手術の総称です。結膜は目の表面を覆う薄い膜で、目の保護や潤いを保つ役割があります。結膜に問題が生じると、視力や目の快適さに影響を与えることがあるため、治療が必要となることがあります。
結膜とは、眼球の表面を覆っている透明な膜のことです。白目の部分の大部分を覆っており、まぶたの裏側にもつながっています。結膜は、眼球を外部の刺激から保護し、涙液の分泌を促すなど、目の健康維持に重要な役割を果たしています。
眼表面のうち、白目の一番表面にある結膜が弛緩した状態です。結膜は、眼球壁を覆っている半透明の膜で、適度なゆるみがあり、上下左右などの眼球運動がしやすいようになっていますが、このゆるみが強くなって起こります。
重力によって下まぶたに沿ってゆるみがたまった状態になり、程度が強くなると黒目に一部がかぶさってくることもあります。目を動かしたり、まばたきすると違和感があり、ゴロゴロする、ショボショボするといった自覚症状が生じる場合もあります。ゆるんだ結膜が下でヒダ状になって、涙が表にこぼれやすくなるため、流涙を起こすこともあります。片眼10分程度の手術で治すことができます。
手術方法
点眼薬による局所麻酔を行い、炭酸ガスレーザーを使用して結膜の弛緩部を凝固することで弛緩を解除します。弛緩が強い場合には結膜を切除・縫合する場合もあります。
所要時間
片眼10分程度
通院日程
手術(当日)→翌日→約2週間後
手術後は、感染や炎症を防ぐために抗生物質や抗炎症薬の点眼が処方されます。指定された期間、指示に従って点眼を続けることが重要です。
手術後、数日から1週間程度は、軽い異物感や涙目、充血がみられることがありますが、通常は自然に改善します。
術後も、結膜を保護するためにサングラスをかける、人工涙液を使用するなど、目の乾燥や刺激から守る対策を行うことが推奨されます。
手術後は、目の状態を確認するために定期的に眼科で診察を受けることが必要です。
膜が目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。症状は充血や異物感などで、進行すると視力低下が起きます。原因は不明ですが、高齢者に多く、病気の発生には紫外線が関係していると言われています。
症状がなければ放置しておいても問題は無いのですが、翼状片が瞳まで伸びてくると乱視が発生し見辛くなるので手術が必要です。手術は局所麻酔下で片眼15分程度です。若い方や翼状片が大きい場合には手術後に再発するおそれもあります。
手術方法
点眼薬と結膜下への局所麻酔を行い、角膜から翼状片を剥離します。翼状片の一部を切除したあと、周囲の結膜で縫合を行います。
所要時間
片眼15分程度
通院日程
手術(当日)→翌日→約2週間後(抜糸)
手術後は、抗炎症薬や抗生物質の点眼薬が処方され、術後の炎症や感染を防ぎます。指示に従って、決められた期間しっかりと使用することが重要です。
翼状片の再発予防のため、術後も紫外線対策(サングラスや帽子の着用)や乾燥防止(人工涙液の使用)を継続することが推奨されます。
手術後も定期的に眼科でのチェックを受け、再発がないか確認します。特に術後数週間から数ヶ月は重要な時期とされます。
当院では腫瘍切除の手術を行っています。手術は局所麻酔下で片眼20分程度です。良性の病変なら切除せず経過を追っていくこともあります。
白目に生じる腫瘍で、良性と悪性があります。腫瘍の種類によって年齢、好発部位や性状に特徴がみられます。
隆起が表面に露出しているもの、透明な結膜下に透けて見えているもの、赤いもの、黒いものなどなどさまざまです。良性か悪性かある程度推測が可能ですが、確定診断には病理診断が必要です。
手術方法
点眼薬と腫瘍周囲への局所麻酔を行い、腫瘍を切除します。狭い範囲であれば縫合せずに終わることもありますが、切除範囲が広い場合には結膜を縫合します。
所要時間
片眼20分程度
通院日程
手術(当日)→翌日→約2週間後
手術後は、感染や炎症を防ぐために抗生物質や抗炎症薬の点眼が処方されます。指示に従って点眼を続けることが重要です。
特に悪性腫瘍の場合は、術後も定期的な経過観察が必要です。再発や転移の有無を確認するため、定期的に眼科や腫瘍専門医で診察を受けることが推奨されます。
紫外線は腫瘍の成長に関与していると考えられるため、術後もサングラスをかけるなどの紫外線対策が重要です。
結膜の下に出来た脂肪の塊です。眼球の後ろの脂肪が前の方にはみ出してきたもので、中高年に多くみられます。悪性の可能性は低いものです。
手術方法
点眼薬と脂肪周囲への局所麻酔を行い、結膜下の脂肪を可能な範囲で膨出し、脂肪を切除します。最後に結膜を縫合します。
所要時間
片眼20分程度
通院日程
手術(当日)→翌日→約2週間後
手術後は、感染や炎症を防ぐために抗生物質や抗炎症薬の点眼が処方されます。指示に従って点眼を続けることが重要です。
特に悪性腫瘍の場合は、術後も定期的な経過観察が必要です。再発や転移の有無を確認するため、定期的に眼科や腫瘍専門医で診察を受けることが推奨されます
紫外線は腫瘍の成長に関与していると考えられるため、術後もサングラスをかけるなどの紫外線対策が重要です。
結膜弛緩症 | 1割負担 | 片眼 約2,500円 |
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2割負担 | 片眼 約5,000円 | |
3割負担 | 片眼 約7,500円 | |
翼状片 | 1割負担 | 片眼 約7,000円 |
2割負担 | 片眼 約14,000円 | |
3割負担 | 片眼 約21,000円 | |
結膜腫瘍 | 1割負担 | 片眼 約6,000円 |
2割負担 | 片眼 約12,000円 | |
3割負担 | 片眼 約18,000円 | |
結膜脂肪腫 | 1割負担 | 片眼 約7,000円 |
2割負担 | 片眼 約14,000円 | |
3割負担 | 片眼 約21,000円 |
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