
ICL手術(眼内コンタクトレンズ)
ICL手術(眼内コンタクトレンズ)
経験豊富な医師、スタッフが万全の体制を整えております。 正確な検査と高い技術力によるチーム医療での手術となりますので、安心してお任せ下さい。
眼内コンタクトレンズ治療は生体適合性の高いレンズを目の中に挿入して視力を矯正する治療法です。インプランタブルコンタクトレンズを略してICL治療と呼ばれたり、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)治療と呼ばれることもあります。
レンズは黒目(虹彩)の後ろ側と水晶体の前面の間に固定しますので外から見てもわかりません。
LASIKなどの屈折矯正手術と異なり角膜を削ることがないため他の屈折矯正手術では適応外であった薄い角膜や強度の乱視にも対応可能で、かつ長期安定性に優れた矯正効果とシャープで鮮やかな見え方が期待されます。
さらに、コントラストの低下、ドライアイ、ハロー・グレアなどの症状が出にくいとされています。
レンズは抜去することもできるので白内障手術などほかの手術が必要になった場合でもICLが影響することはありません。
メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放されたい方、裸眼で思いっきりスポーツを楽しみたい方、レーシックで角膜を削ってしまうことに抵抗がある方などにおすすめです。
一般に目の中の水晶体に近い位置にレンズをおいて矯正を行うので矯正精度が高く、ハードコンタクトレンズと比べても遜色のない鮮やかな見え方が得られると云われています。
これまでの調査では手術を受けた方の98%が1.0以上の裸眼視力に回復しており、手術実績は良好です。
近視や乱視が強めの方の場合、レーシックによる視力矯正では術後数年で視力が少し戻ってきてしまう傾向があります。ICLでは、このような視力の戻りが大変少なく、長期的に安定した視力が期待できます。
レーシックではフラップ作成時に知覚神経が切断されるため、一時的にドライアイが生じやすくなります。
通常、切断された神経は3ヶ月程度で元に戻るのですが、もともとドライアイの症状があった場合、レーシックによって症状が悪化することもあるようです。あるいは、レーシックでは術後に暗い場所で光がにじんで見えたり、コントラスト感度が低下することもあります。
これらは、エキシマレーザーの照射径が暗所で開いた瞳孔のサイズより小さかった場合によく起こるようです。 角膜を整形しないICLではこのような視覚障害の出現が少なくなります。
ハロー(halo)
光を見たときにその周囲ににじんだ輪が見える視覚障害
グレア(glare)
光を見たときにギラギラしたまぶしさを感じる視覚障害
コントラスト
感度低下
暗いところで見えにくくなる視覚障害
ICLのレンズは大変柔らかい素材でできており、3㎜の切開創から出し入れが可能です。いったん目の中にセットしたレンズは、比較的簡単に取り出すことが可能です。見え方に不満がある場合、あるいはアレルギーなどの問題が出た場合に取り出して元の状態にもどすことができます。度が進んでしまった場合でもレンズを交換し良好な視力を得ることができるのです。
このほか、将来白内障になった場合はレンズを取り出して、白内障の治療をします。この際、ICLを受けた方の場合はレンズを取り出せば目が術前の状態に戻るので白内障用眼内レンズの度数決定は通常の計算式で問題なく行えます。
レーシックでは矯正できる度数には上限があります。また角膜が薄い方の場合、レーシック不適応となり、手術を受けること自体ができません。
ICLは角膜を削らずに視力矯正を行うので、角膜が薄い方でも手術を受けることが可能です。また、幅広い度数のレンズをそろえているため、レーシックでは矯正できない強度の近視や乱視の方でも視力矯正を行うことが可能です。
ICLはフェイキックIOLとしては後発ですが、1997年にヨーロッパでCEマークを取得。
紫外線のダメージが目の奥に蓄積すると眼病の原因になると云われています。ICL(アイシーエル)のレンズには、有害な紫外線(UV)をカットする紫外線線吸収剤が含まれています。紫外線によるダメージを軽減する効果が期待できます。
レンズ挿入のための切開創は3mmと小さく、慣れたドクターであれば10分~15分で両眼の挿入術を完了します。また3mmの切開創は点眼のみで自然治癒するため、通常は縫合する必要もありません。麻酔などを含めた全体でも1時間はかからない手術ですから、目への負担が小さく、早ければ手術した翌日には回復し、視力の変化を実感できます。
ICLのレンズはCollamerという新素材でできています。CollamerはHEMA(水酸化エチルメタクリレート)とコラーゲンを重合させた含水性の柔らかい素材で、目の中に入るとコラーゲンが体内の糖タンパク(フィブロネクチン)と結合し、レンズ表面に膜を形成します。
このためICLのレンズは眼内で異物として認識されにくく、曇ったりせずに、長期にわたってレンズとしての機能を果たすことが可能です。
項目 | ICL | レーシック |
---|---|---|
矯正方法 | 眼内にレンズを挿入 | 角膜を削る |
ドライアイ | なりにくい | なりやすい |
視力回復 | 高い | 高い |
費用 | 高い | 比較的安い |
安全性 | 高い | 高い |
取り外し | 可能 | 不可 |
対象 | 21~45歳 |
---|---|
屈折 | -6.0D以上の近視 ※-3.0D~-6.0D未満の近視は慎重適用 |
乱視なし | 乱視あり | |
---|---|---|
ICL-眼科コンタクトレンズ(片眼) | 300,000円(税抜) | 330,000円(税抜) |
※2024年12月改定
白内障手術と同様の安静度となります。詳しくはこちらをご覧ください。
目の形や病気、全身疾患などによって治療の対象とならない場合があります。事前に詳しい検査を行い、目の形、状態、生活習慣などを総合的に検討して治療が可能かを専門の医師が診断をいたします。また正確な検査のためにコンタクトレンズ(特にハードレンズ)は一定の期間装用を中止していただく必要があります。妊娠中、授乳中は視力が不安定になることがあり近視矯正手術はできません。
目薬タイプの点眼麻酔をしますので痛みはほとんどありません。
笑気麻酔もご用意しておりますので、リラックスして治療をお受けください。
虹彩の後ろに挿入するので、外からは見えません。
暗いところで明るいライトなどを見た時に光の周りににじんだ輪が見える現象をハロー(光輪症)といい、ギラギラと光ってとても眩しい症状をグレアといいます。症状の度合いや期間には個人差がありますが、治療後数ヶ月で自然と気にならなくなることが一般的です。
公的医療保険の対象ではありません。ご自身で加入している民間保険の給付については、「有水晶体眼内レンズ挿入術」が対象かどうか、加入保険会社へお問い合わせください。
40歳頃から加齢に伴う調節力の衰えにより「手元が見にくい」と言った老眼の症状が出始めます。老眼は遠近のピントを合わせる能力が衰える症状です。眼内コンタクトレンズ治療は近視や乱視など屈折の矯正を行いますが、老眼の治療ではありません。老眼により手元が見にくい場合は近用眼鏡(老眼鏡)等を適宜使用してください。
手術当日はぼやけてしまうことが多いですが、多くの方が翌日から1週間ほどで鮮明にみえるようになります。
翌日から1週間程度で良好な視力はでますが、安定するには1ヶ月程度かかる方もいます。
TOP