手術後の生活について
目の安静と清潔を保つようにしましょう!
- 指示通りに点眼を1日3回、3ヵ月間使用
- 目の中に水が入らないようにする(洗顔は3日目から可。洗髪は2週間後から自宅で可)
- 手術の傷口は縫っていないため、目をぶつけたり、強くこすったり、押したりしない
- 保護メガネは両眼手術の場合1ヵ月使用。就寝時には1週間あてがねを装着する
- メガネ処方は1か月待つ方が安定して望ましい
- 車やバイクの運転の開始は視力検査の結果を診て、医師が判断
- 診察日でなくても目に異常を感じたら受診して下さい
合併症
最近の白内障手術は大多数の患者さんにとって視力を回復することができる安全な手術となりましたが、手術後に次のような合併症を起こすことがあります。
飛蚊症
視界に黒い影や虫のようなものが見える症状です。
白内障手術後にクリアに見えるようになると、以前より飛蚊症を強く感じたり、今まで感じていなかった人も症状を自覚することがあります。
ほとんどの場合は加齢などの生理的変化によるものですから心配はいりませんが、まれに網膜剥離など重篤な疾患の前触れであることがあるので医師にご相談下さい。
感染
手術の傷口から眼の中に細菌が入り、繁殖することを感染と言います。
糖尿病や抵抗力の落ちた人はまれに感染を起こすことがあり、最悪の場合は失明することもあります。
手術後、清潔を保ち、きちんと点眼をしていれば心配はありませんが、
手術後2週間以内に急激な視力低下・眼の痛み・充血などの症状があれば早急に受診して下さい。
屈折誤差
患者さんの希望と手術前行う検査結果に基づき、挿入する眼内レンズの種類を決めます。
種類のより特徴が異なりますので生活スタイルに適した眼内レンズを選択して下さい。
まれに手術前の目標度数と異なり、満足が得られない場合があり、
眼鏡による矯正や角膜矯正手術等が必要となる可能性があります。
その際の費用は自己負担となります。
後発白内障
手術後眼内レンズを支える膜(後嚢)が濁り、
白内障のような症状が再び出現して視力が低下することがあります。
この場合、レーザーで濁りを取り除く治療を行います。
治療は外来にて短時間で済み、痛みもなくすぐに視力は回復します。